はじめに:東へ行くということ
愛媛に住む私にとって東京は未だ道のり遠く感じる土地だ。
飛行機でも毎月のように遊びに行ける程、気軽ではない。
まして車でドライブして関東へ向かうとなると、それなりの気持ちが要る。
前回関東を車で旅したのは震災の前年、2010年9月だった。
不景気のムードはあるものの、震災以前の日本はまだ平穏な時間が流れていたように思う。
本格的に神社巡りを始めた2007年から3年が過ぎ、2010年はそれまででもっとも神社巡りの旅に出ていた年だった。
それから7年が経ち、車で神社巡りをするのは遠くても東は名古屋あたりまで。
愛媛県から愛知県ぐらいまで走ると400kmを超える。
そして、関東まで往復すれば合計2000kmを超す長旅だ。
移動時間と運転の疲労度だけでかなりタイトな旅になるので、名古屋以東は思い切りがいるのである。
ちょうど2017年5月に出雲から山口、別府まで3泊4日の家族旅行をした。
それぞれ家族の気持ちを切り替えて前に進むのにぴったりなルートだった。
それからまだ1ヶ月と経っていなかったが、東の方が気になって仕方ない。
何年も計画倒れで終わっていた長野から関東、そして東海の旅を決行することにした。