writing 【自作詩】フラワーベース 二十歳の頃は 肉体の中に心がちゃんと収まっていた いまでは、心の三歩後ろを 肉体がちょこちょこついてくる この心は透明なガラスでできた四角い器 フラワーベースだけれど そこには水も花卉も入っていない 空っぽだった 人生の危機とは、 心が肉体... 2019.09.06 writing
writing 【自作詩】見えないものの輪郭 透明なものなどこの世にはなくて 透明なもの 半透明なものも すべて輪郭が浮かびあがる 輪郭という曲線が直線となり やがて刃先となって わたしのこめかみと喉仏に突き刺さるだけ その、一歩先を理解する人は少ない 一歩手前では無理解と同じだ 銘酒... 2019.09.02 writing
writing 【自作詩】消えた星を確かめて 消えてなくなってしまった 星を見つめるため 夜眠る 消えた星と わたしがいるといういまここと 背後に、見えずに聳える過去と 一直線で結ばれて わたしは キリンの夢を見る 夜空はいつも プロセスチーズ 歯型にカットされてスライスが 海に落ち ... 2017.12.04 writing