京都御所のほど近く、一条通を入ったところにある虎屋菓寮 京都一条店。
ゆかりの地である京都のとらや直営店を訪れました。
創業から500年以上
高級羊羹で有名なとらやの創業は室町時代後期。
安土桃山時代には御所の御用を務めていたといいます。
そんな発祥の地である京都市内には、喫茶が楽しめる直営店「虎屋菓寮 京都一条店」があります。
店構えは和菓子の老舗にふさわしい落ち着いたたたずまい。
のれんをくぐると店員さんの案内を受けて、人気の縁側席を選びました。
軒のひさしの直線美、紅葉の混じる庭園を映しだす水辺。
理想的な縁側です。
注文した品が運ばれるまで、蔵や神社のある庭を見ながら、ほうじ茶をいただきます。
栗ぜんざい
この日は暑かったので、冷たい栗ぜんざいをいただきました。
羊羹も味わいたくて、薄茶も合わせて。
白小豆ぜんざい
この日は秋風が冷たく、あたたかいものをいただきたくて白小豆ぜんざいを。
上品ですっきりした甘味が口の中に広がります。
あたたかいぜんざいに宇治煎茶をあわせました。
お赤飯とおやつ
この日はブランチでお赤飯を。
赤飯自体はもちろん、お漬物やかまぼこ、汁椀に至るまで行き届いた仕上がりでした。
紅葉シーズンに再び訪れたときもお赤飯を選びました。
開店してすぐでしたが、炊き上がりまで30ほどいただきたいとのこと。
しずしずと運ばれたお赤飯。
水面に映る紅葉を愛でながら食べるお味は、待つだけのかいがありました。
こちらでお菓子やスイーツではなくお食事をいただくのは、贅沢な気分に浸れます。
虎屋饅頭
食事のあとのおやつに虎屋饅頭。
薄茶とセットで注文するのが定番らしいのですが、好みで煎茶を合わせます。
饅頭は、蒸し上がったばかりでほかほか。
日本酒の繊細な香りが鼻をくすぐります。
上生菓子「初時雨」
きんとん製「初時雨」
樹木の上だけを濡らして通り過ぎる初時雨のさまを思わせるお菓子です。
この日は上生菓子を試してみたくて、秋にふさわしい「初時雨」を。
どこまでも上品な甘み。
煎茶との相性、抜群です。
虎屋菓寮 京都一条店
たまたまお店は、京都で定宿にしているホテルに近い立地。
チェックインしては訪れて、チェックアウト前に歩いて行くといった感じでよく利用しています。
京都を訪れてよかった感じながら深呼吸ができる、素敵な喫茶所です。
