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あなたの思いを

相手のことば・ジェスチャー・表情・息づかいたったひとつの「愛」という言葉さえもいつから別の意味を考えひねくれた受け取り方をするようになったのだろう目の前のひとの〈思い〉をいっさい言葉にすることなく解釈することなく裏を考えたりすることもなくた...
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悪口と愚痴と希望と

早く わたしの中の空気よ軽くなりたい人は 重たい空気を足元に絡ませながら生きているのなら生まれた土地を忌み嫌うことは母なるものを憎悪することなのか悪口と愚痴と批判と非難とが入り乱れる私に米騒動とええじゃないかを教科書で習ったときのよくわから...
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【詩】一歩先のじぶん

じぶんが じぶんの 一歩前を歩いているそんな生き方をじぶんが じぶんの 後ろから付いてくるそんな生き方ではなくて見る のではなく見届ける こと知る のではなく知り尽くす ということ聞く のではなく聞き惚れる ということ愛する ではなく愛し抜...
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フィクションはフィクション。リアルはリアル【たぶん、詩】

フィクションの世界がリアルでリアルな世界がフィクションに見えていたものごころついてからずっと。ようやく最近、フィクションの世界はフィクション。リアルな世界はリアルだと実感できるようになったこれから両極が統合されていってリアルとフィクションと...
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【詩】AIさん、早く人間になって。

大切な人が亡くなった毎日が辛いどうすれば少しでも気持ちが楽になるのかAIに聞いてみた・家族との時間を持つ・リラックスする・カウンセリングを受ける・心療内科に通うなるほどと思いひとつずつ試してみたしばらくは気持ちが楽になるのだかすぐ効果切れる...
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【詩】ここから、離れた

もう私は ここから離れなければならない のかもしれない鏡面の湖水 石ころ一つ 放り投げて波紋広がる その中央に すっぽりこの身 が 嵌るもう私は ここから離れるべきなのかも しれない恋をしてはならぬ 無生物に 心を寄せ就職先は 学校の教室の...
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【詩】世界の外壁から

月給30万。採用担当は月給15万の中年だということ、どこか 滝のしぶきにしがみつくように担当者は ただ 生殺与奪の権を握って裁く世界の外側に行きたい行ってしまいたいという語句 実は厳密には間違っている世界の外側に出たかと思ったら瞬時に世界と...
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【詩】早春賦

読書で思考の迷路に陥らぬため 動画を再生し余分な感情を呼び起こさぬため 時の隙間をドラマで埋める見知らぬ者に与えられし 白き型枠に閉じ込められ酒に溺れぬため ペソアを開き闇に堕ちぬため ブレイクを閉じる酒に潰れる様に憧れて カウンターに座る...
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こちら向き、どちら向き

たとえ すべてを知らなくてもすべてを知っているのだ と自分を信頼する ということ余計なもの些細なものばかり大きく見えてしまうこの世界で自分を世界に合わせる人たちばかりに囲まれていても世界を自分に合わせる生き方しかできないのだから
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焼芋焼酎は思ってたより甘くない、という事実と。酔う才能

焼芋焼酎は思ってたより焼芋の甘さはしないもっと甘い。甘さと甘い香りを期待していたのに心の奥底に大切にしていたと思っていた、ものは日常生活のあれこれの脇に放って置いただけだった自分がこうしたいということを変に忖度せずストレートに伝える。という...