2013年8月12日。
最近、ちょっと思いついて、これまで訪れたことのある場所巡りをしています。
藩主隠居所の大庭園跡
愛媛県職員研修所へ向かう坂道を登っていくと、右手に鬱蒼とした林があります。
中央に池があり、その周囲は松や竹林で囲まれています。
ここは、松山藩主・松平定行の隠居所として建てられたもの。
琵琶湖をかたどった池の周りには清水寺をイメージした観音堂が残されています。
壮大な敷地を誇ったミニ東海道五十三次
かつてはいま史跡として保存されている敷地の何倍もの広さがあったとのこと。
往時、東海道五十三次をモチーフに、築山や簡素な茶店が並んでいたそうです。
スタンプラリー・道後村めぐり
子供の頃、道後村めぐりというのを家族でやっていました。
道後商店街でスタンプ帳を買って、指定された道後のお寺や神社、名所旧跡などにあるスタンプをすべて集めると道後温泉の入浴券がもらえるというもの。
この道後村めぐりのヤマ場だったのが、ちょっとした山登りとなる「瀬戸風峠コース」。
そして、石手寺から遍路橋を渡り、ひたすら小一時間ほど歩く「東野御茶屋跡コース」でした。
子規や虚子の句碑もチェック
観光スポットとしてはかなり地味な場所で、松山市民にもどこまで知られているのかどうかわかりません。
私自身、もし道後村めぐりをしていなかったら一生気づかなかったかもしれません。
正岡子規や高浜虚子の時代からそうだったとしたら、そのうちこの池も埋め立てられて宅地になっている……、そんな日も来るかも知れないですね。
御茶屋の北端に過ぎなかった東山神社
御茶屋跡入口手前から200mほどのところにある東山神社。
現地の看板を見ると、かつては御茶屋全体のごく一部だったようです。
ちなみに、松山藩の御庭焼「東野焼」で焼かれた珍しい狛犬が文化財として保存されています。