神社前、集落の四つ辻まで戻り、寺院跡のある自然公園を探したがわかりませんでした。
2014年7月19日(土)7時過ぎ
通りがかりの犬の散歩をしていたおじさんに尋ねると、前の道をもう少しだけ車で上がった突き当たりだと教えてくれました。
愛媛から来たと答えると、
「何もないタダの公園ですよ!」
と驚かれたので、
「頂上に大きな石の塔があると聞いて」
「あ〜、山はそんな高くはないから、すぐ登れるよ」
どうやら地元では忘れられた場所になっているようです。
よくあることですけど。
雲岩公園に広がる中世寺院跡
公園の入口にある駐車場に車を停めて登り始めました。
雲岩寺跡ということで雲岩公園と名付けられていました。
朝の7時半とはいえ真夏、日差しを浴びるだけで滝のような汗です。
京都府北部は熊の出没地域。
与謝野町も年間何度も熊の目撃情報があるそうで、気休めでも手を叩きながら足を進めます。
稲荷堂
山道を数分行くと、大きな岩の上に朱色のお宮が見えてきました。
山全体のエネルギーはなかなかクリアなのに、この稲荷の大岩一帯だけ物凄い重たさ。
ここまで強烈なのは久しぶりに出会いました。
帰り道は鳥居のある参道側に出ましたが、結局この稲荷堂には近づけませんでした。
達磨岩
大岩の巻き道を登ると5分ほどで達磨岩まで出ました。
どう見ると達磨に見えるのかわかりませんでしたが、なんともユーモラスな雰囲気です。
山頂に広がる伽藍跡
達磨岩から10分ほどで頂上部分です。
左手に石塔の屋根、中央右手奥に雲岩が、そして手前の広場に金堂の礎石が残ります。
宝篋印塔(ほうきょういんとう)
まずは、高さ3mを超す京都府でも最大級という宝篋印塔を見学します。
なんの変哲もない田舎の公園によくぞ綺麗に残されたなと地元の人たちには頭が下がります。
この宝篋印塔は鎌倉後期、1290年頃のものと推定されているそうです。
お役目は終えている感じですが、シンプルに見ていて心が和みました。
金堂礎石
それでは金堂礎石の間を通り、いよいよ雲岩へ向かいます。
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