関西旅行(3)白鬚の神、麻の神

天橋立や籠神社のある宮津市の隣町が与謝野町で、岩屋という地区に中世の寺院跡があると知りました。

集落の鎮守様へごあいさつ

岩屋の集落に入ると立派な鳥居があったので、まずはこちらを参拝します。

「阿知江イソ部神社」です。(イソの漢字は山偏に石)

読み方が難しい神社名が気になりながら石段を登ると奥まで広い境内が広がっていました。

一般的に神社は境内が横長なことが多いものです。

しかし、この地方の神社をいくつか回るなかで、丹後の鎮守の森は境内が横幅も広いのに加え、奥にどっしりと長いのが印象的です。

夏の朝日が神社を照らし社殿も緑も輝きます。

拝殿の作りがちょっと変わっています。
お寺の本堂のような感じです。

江戸時代までは自髭大明神と呼ばれていましたが、現在は長白羽命という天の岩戸伝説のときに麻で和幣を作った神様で、『伊勢国麻績(をうみ)氏は、この神の末裔』とのことです。

▼ 参照:『町報野田川』(昭和56.7.31)

この小さなお社が妙に気になります。

左奥からの山のエネルギーも濃密です。

時代劇のロケ地になりそうな佇まい。

境内の北側には青田が夏風邪に揺れて涼し気でした。