愛媛県今治市玉川町の楢原山に登りました。
1年前は台風の翌日で、麓は晴れているのに林道は霧がひどかったです。
泣く泣く途中から引き返したという思い出もあったので、今回はリベンジが叶いました。
修験の拠点
楢原山は、奈良原山とも書きます。
中世以来、修験道の山として山頂近くには蓮華寺跡もあるなど、この旧玉川町一帯がかつては大変重要な場所だったことがうかがい知れます。
石鎚山は今でも石鎚修験道の霊山・聖地として有名ですが、楢原山も平安や鎌倉の頃は影の主役として大いに栄えたのだろうと感じました。
旧北条市にある高縄山や松山市の福見山とも当然つながっているわけですが、それら愛媛県中予地区の霊峰のへそともいえるかもしれません。
牛馬の神様
湯の谷林道が途中で通行止めですが、そこからでも1時間弱で山頂まで行けました。
ここは奈良原神社の元宮でもあります。
愛媛県下の神社には、牛馬の神様として奈良原神社が祀られているのを見かけますが、もとはここから勧請されたもののようです。
国宝出土の経塚跡
山頂付近にやって来ました。
やはり一番のスポットは国宝の経筒が出土した経塚跡に尽きますね。
子持ち杉
子持ち杉さんがかわいらしい。
今は枯れちゃって近くに2代目さんが控えていらっしゃいます。
これでやっと肩の荷が一つ下りたような気がします。