龍神村は「水曜どうでしょう」の原付旅で宿泊した、ファンあこがれの聖地である。
毎晩、相撲の取り組みが行われた伝説の地。
「龍神場所」と名付けられて大泉さんやミスター、藤村さんが本気で取り組みしていた。
龍神村は母なるハートの聖地
龍神村は紀伊半島の中でも最奥部の温泉郷である。
龍神スカイラインが通るまで、おそらく交通の便も大変悪かったのだろうと想像する。
いまは関西圏から日帰りでツーリングにやってくる姿も目にする観光地になっている。
紀伊半島の国道はカーブの連続する快走路が多いのでドライブやツーリングにはもってこいだろう。
スピリチュアルの世界では龍神村は母性的なエネルギーに包まれている癒やしの聖地といわれる。
熊野本宮も癒やしや再生という言葉がよく使われるが、龍神村はさらに原始に近い母性的世界の空気が色濃く漂う村である。
とくに温泉郷のある一帯は足を踏み入れると時空のあり方に独特の回転が含まれていることを感じるかもしれない。
皆瀬神社で地元の人のこころをいただく
温泉には立ち寄らなかったものの、龍神温泉郷の外れにある皆瀬(かいせ)神社に参拝した。
ちょうど地元のおじさんたちが拝殿前の石段を修復工事していた。
近づいて一人のおじさんにお賽銭を代わりに入れてもらえるよう頼んだら、鈴もしっかりと鳴らしてくれた。
この神社は国道沿いにあって非常にコンパクトな境内にもかかわらず、紀伊山地のエネルギーがとてつもないバランスの良さでまとめ上げられた聖地である。
巨木の多い林のせいかもしれないが、高野山の奥之院のような静謐で荘厳な空気が道すがら押し寄せてきて異様なほどだ。
しばらく近くの石に腰掛けて空気を楽しんでいた。
気づくとすぐそばに公衆水道のあるのを知った。
初めて来たときには気づかなかった。
工事に来ていたおじいさんに尋ねると、
「天然の水だからおいしいよ。飲めるよ」
と教えてくれた。
なにを気づきとするのかは自分しだいだから
神社巡りをしていて、こうして地元の人とさりげない関わりがあるのはとても意味のあることが多い。
なにかの気づきのサインだったり、エネルギーの交換だったりする。
そしてその土地の水にまつわる話題というのもポイントである。
紀伊半島は龍にたとえられ、ちょうど龍神村は巨大な龍のハートの部分に当たる。
龍と水もまた関わりが深い。
こうして地元の人から見えるかたち、見えないかたちで教えられることはとても嬉しいし感謝してもしきれない。
30分ほどそこで休憩していただろうか。
ペットボトルに水を汲んで、龍神スカイラインへと向かった。
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