山陰地方の磐座や巨石を調べていて知った天宮さん。
登山道の途中で大山を眺望できる素晴らしい里山です。
鳥居博士が日本唯一のメンヒルストーンと認める
明治末期、日本の人類学の泰斗・鳥居龍蔵博士が調査に訪れたという折り紙付きのスポットです。
鳥居博士は、天宮さんの巨石群を調査した結果、日本でただひとつのメンヒルストーンと認定したほか、アジアでも屈指の祭祀遺跡としました。
大正から昭和初期にかけて、山奥のこの地に茶店が出るほど参拝客が押し寄せたといいます。
推薦者:山口 範雄氏(味の素株式会社 代表取締役 取締役会長)
登山口を出発
天宮さんへの登山口は大山の西麓、南部町御内谷にあります。
田園風景のなか車を走らせると里山の麓に天宮さんへの案内板が立っていました。
案内板を背に南西方向を見ると目の前に中腹に巨石遺跡群を抱える大蔵山が見えます。
画像でわかるように典型的な里山で、標高320mほど。
登りはじめて15分ほどで大山
車の轍のしっかり残る林道を進み、途中から登山道に変わりました。
しばらく登っていくと、左手に大山が見える眺望ポイントに到着します。
木製のベンチがあったりして、ちょうど休憩したくなる距離です。
登山道は林の中に入っていき、右に回り込んだところで広場のような場所に出ました。
天宮さんの巨石遺跡群に遭遇
ロープを頼りにゆっくりと登っていって、ふと見上げると上方から囲まれるようにずらりと巨石が立ち並んでいます。
主軸になる巨石
さらにロープを伝いながら巨石の上へと登り切ると、メインになるような周辺で一番大きな巨石がありました。
巨石の前は林に囲まれているものの、光がよく差し込みます。
遠くの山々も見えて、しばらく祈りを捧げながらゆったりと過ごしました。
山頂へ
天宮さんの中心部はこの中腹ですが、せっかくなので山頂までアプローチすることにしました。
巨石群から距離的にはたいしてありませんが、途中から荒れた雑木林となって視界を遮る熊笹に覆い尽くされています。
視界が効かないため、ロープだけを頼りに山頂方向に目星をつけて登っていきました。
ようやく到着した山頂部ですが、周囲を木々や雑草でおおわれていて眺望はまったく効きません。
すぐさま引き返しました。
磐座好きならぜひいちど
磐座や巨石を見に行くならおすすめの天宮さん。
中腹部の巨石遺跡群を観察して古代の人たちの祭祀を思い浮かべればいいでしょう。
御内谷「天宮さん」のストーンサークルを探し求めて。。。 / RIckさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
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