日陰に置いていた見えない世界のこと
私がWEBライターを本格的に始めてから10年近く経ちました。
当時、私は生まれ持って与えられていた霊能力や直感、インスピレーションのような力を生かしてヒーラーやスピリチュアルなカウンセリングのお仕事をやっていたのですが、どうもこのまま続けているイメージがわかず立ち止まっていた時期でした。
見えない世界がわかる、扱えるというのは、自分にとっては物心が付いたときから当たり前で過ごして来たので、「あれ?家族や友だちは僕が感じていることがどうもわかっていないみたいだぞ」と思ってからは、ある種、誰にも理解してもらえない孤独というものを感じながら生きてきたと思っています。
理解と愛情は異なるから
人間である以上、揺るがしようなく感じてしまう孤独とは別に、大人にも理解してもらえない寂しさがあるというのは、かなり辛いものがありました。もちろん、理解はしてもらえなくても、人は愛情を注ぐことはできます。幸い、私の周りには愛情深い存在が何人もいたおかげで、このくらいひねくれた程度で大人になることができました。
ライターも含めて、現実の世界で仕事をする、ビジネスをするという場合、自分の中で確固として存在する見えない世界の事柄をどう処理していくのか、この業界に飛び込んでから試行錯誤の日々だったように思います。
ビジネスに徹する方向性にズレが
私は変に潔癖なところがあるので、ビジネスとそういう私的な領域に関わる見えない世界の問題はまったく分けるべきだと思ってきました。
もちろん、それは、記事を書く内容を依頼されたテーマから外れてオカルトちっくなものに仕立てるということではなくて、いかにリアリストたり得るのか、科学的な実証やエビデンスにどこまでこだわれるのか、息苦しくなるぐらい向き合ってきたと実感しています。
しかし、スピリチュアルにせよ占いにせよ、なんでもいいのですが、そういった見えない世界はとかくふわふわしたものと捉えられがちです。当然、これだけ時代が進んでも、社会全体からすれば嘘くさいもの、忌み嫌うべきものとしている割合も多いと思っています。
問題は、自分の中で現実の世界と見えない世界とをどうやって統合していくか。このさじ加減は非常にセンシティブに捉えているのは、どこまで自分のそういった素因が受け入れてもらえるかといった恐怖との挑戦でもあるのでしょう。
見えない世界を見える世界に溶け込ませること
だからといって、ただヒーリングやスピリチュアル、占いの仕事がしたい、そういったジャンルの記事が書きたい、というのでもありません。もっと書きたい人、扱いたい人に任せればいい話であって、自分にとっては生活していること、仕事をしていること、生きていることそのもののベースに見えない世界の領域が常に横たわっていて、現実の世界と同じぐらいの影響力をしっかりと持っているからです。
2021年のイメージを抱きながら
2020年は社会全体が、ということは個人レベルでもこれまでの流れが一旦立ち止まるようなスライド式の時間が過ぎていくと感じています。だんだんと世界はスローモーションのようにゆっくりとなっていって、2021年に一気に大きく爆発する、飛び出す、堰を切ったように流れ出す、といったイメージでしょうか。
そんな時間の流れの中で、2021年から自分の両足でしっかりと立ち続けるために、見えない世界というものを隠すことなく、避けることなく、ただ個人レベルでいいので認めてあげること。そのために、ビジネスのアプローチの角度を切り替えていって、両者を自分の中で統合させること。
Twitterのタイムラインを眺めているだけで、それぞれのアカウントから押し寄せてくるエネルギーだったり、性格や調子の高低だったり、いい感じやいやな感じだったり。
たとえばそういったものすべて。
言葉にならない何か、言葉になる前の何か。そういうものをもっと明るい場所に引っ張り出してやりたいと思っています。
コメント