2011年4月、九州の旅。
1日目の宿は、英彦山のふもと、筑後川温泉です。
名湯・筑後川温泉
筑後川といえば、海援隊の「思えば遠くへ来たもんだ」にも
筑後の流れに小鮒釣りする人の影
川面にひとつ浮かんでた 風が吹くたび揺れていた
と唄われていますね。
最高の美肌の湯
泊まったホテルは源泉掛けながしで湯質が素晴らしい上に、平日素泊まり3500円という破格の料金。
施設は古いので快適性を求めるひとには勧められないけれど、温泉の泉質は今まで入ったなかでもトップクラスでした。
地名「杷木」の由来となった古社
筑後川温泉は福岡県うきは市。
温泉街を北へ向かって、筑後川にかかる昭和橋をわたると朝倉市に。
この一帯は杷木と呼ばれていて、高速のインターもある町です。
散策がてら、地名の由来となった杷木神社を参拝してみます。
杷木神社
杷木神社
第二十六代継体天皇の御代の筑紫の豪族磐井が反乱を起こした時に朝廷では、鹿鹿火大連に命じて討伐を命じたが、磐井があまりにも強力のため、苦戦に陥った時、この神社の前に幣帛を捧げ祈願されてからは、草木の風になびくが如くに平定することが出来たと言われています。
珍しい行事として、春秋2回行われる鎮祭があります。
日本の神々は10月に出雲大社に神集いがあり行くが、杷木神社の祭神はそれには参加せず一年中氏子の安全と豊作を守って働き続けているので、年2回はゆっくりと休まれることになっています。
これが鎮祭で大きな声を出すことはもちろん歌舞音曲を停止、下肥等のにおいをさせず、生の木や竹を切ることも禁じられています
〜朝倉市教育委員会
境内の案内板より
九州の神社や古墳を回ると「継体天皇」や「磐井の乱」はおなじみのキーワード。
ちなみに、杷木神社は狛犬ならぬ「狛うさぎ」でも有名です。
神仏習合のなごり
今回、福岡の神社を回って感じたのは、境内社に石の祠が用いられていることが多い点です。
なかに御幣を捧げられていて、廃仏毀釈以前の濃密なエネルギーを伝えていると感じました。
冷やし中華に馬肉・・・地元文化を体験
旅行に出ると、なるべく地元のスーパーや商店、書店に入るようにしています。
幹線道路沿いに、地元チェーンのスーパーがありました。
まだ4月ですが、平台に五木食品の冷やし中華の乾麺がどんと積み上げられていたのにビックリ。
後から福岡の友人に聞くと、暑くなると家庭で冷やし中華を食べるのが定番なのだとか。
帰り道、夕飯に入った焼き鳥屋さんでは、常連客の筑後弁が耳に新鮮でした。
馬のホルモンの甘辛い炒めや豚足など、九州らしいメニューもおいしく、福岡のB級グルメをたっぷり楽しめました。