東大寺 と 東大寺門前 夢風ひろば|奈良県奈良市

奈良はたいへん鄙びたまちである。

最近はずいぶん奈良のよさというのがわかってきたように思う。

この記事の情報は2011年3月現在です

奈良の中心はどこか

東大寺大仏殿

一口に奈良といってもあまりに広いが、昨年も熊野や玉置、天河から明日香村、三輪や石上にも訪れた。

京都がいにしえからいまなお活気ある都市として日々生まれ変わっているのに対し、奈良はあくまで奈良で、奈良というよりも大和や明日香の呼び名がふさわしく、生駒山地で大阪とも隔てられ、この気ぜわしい現代においても廃された都であり、素朴な時空間が守られている。

夢風ひろばでお茶を

東大寺のすぐそばにうれしいスポットを見つけた。

東大寺の門前にある夢風ひろばは、観光地である奈良公園の中心に位置し、カフェやレストラン、和菓子、お土産、伝統工芸品などを販売する11店舗からなる総合的ないこいの施設です。

「東大寺門前 夢風ひろば」という。

なんとも郷愁をさそうネーミングで、名前に叶った観光施設だった。

ショップやレストランも多彩で、施設内のお店や食事で合計2,000円以上購入すると駐車料金2時間無料というのも魅力だ。

いくつかのレシートを合算してもらうこともできた。

家族で初めて東大寺へ

東大寺

施設内の「BAN-INOUE」でお茶をしてから、父母とともに裏手の東大寺に向かった。

華厳宗大本山 東大寺の公式サイトです。歴史や参拝のご案内、年中行事や御朱印を紹介しています。

両親は参道を歩くだけで疲れてしまって中門のところで引き返したが、たくさんの鹿に好かれて楽しそうだった。

「やっぱり旅行は若いうちにしておかないと、行ったとしてもしんどくても見ようという気力がなくなってるわ」

と母がぼそり言った。

大仏さまとひさしぶりの再会

奈良の大仏

あまり父母を待たせておけないので手短に大仏殿で盧舎那仏に手を合わせた。

手水場のあたりから胸が痛み、目がうるむ。

なんともみぞおちあたりもつかえてくる。

密教では遍く宇宙を照らす大日如来である、盧舎那仏が、いま、悲痛なエネルギーに耐えているように感じた。

東大寺

お気に入りの入浴剤

東大寺

売店でお気に入りの入浴剤・薬湯を買い求めて、大仏殿から境内をまわった。

<東大寺限定 薬湯>病人の救済に尽くした光明皇后様にちなみ、大和トウキやジュウヤクなど、8種類の生薬を配合した薬湯です。 光明皇后様は大仏造立を発願した聖武天皇様の妻で、施薬院を設けて庶民を救済されました。聖武天皇慈愛の品々が保存されている正倉院にも奉納された薬草60種類が記載された薬草帳があり、この東大寺薬湯は、それ...
これまで2包入り1袋700円のみだったのが、6包入り1箱2,000円というエコボックスが登場していた。たしかに、あの袋はずいぶん上質の紙を使っていたので惜しいような気がしていたが、これでまとめ買いするのは便利になった。

東大寺途中、手向山神社の鳥居前でごあいさつだけして駐車場に戻った。

大仏プリンでほっこり

大仏プリン

駐車場料金のために買って食べた大仏プリンが意外においしくて、うれしかった。

2011/03/15 訪問