[四国第53番札所]圓明寺(キリシタン灯籠)|愛媛県松山市

松山市郊外の住宅密集地の一角にひっそりとある寺です。

52番札所の太山寺から約2kmの距離にあります。

キリシタンの痕跡

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四国遍路の第53番で、松山市最後の札所です。

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境内奥にはキリシタン灯籠が慎ましく残されています。

聖母マリアを浮彫にしてあるといわれています。

愛媛県の中では松山市北条地区(旧北条市)及び市町境が接していた今治市玉川町に隠れキリシタン関連の遺跡が多く分布しています。

土地としても重く温暖な伊予とはいえ、高縄半島の最奥部である両地域は、雨風が強く湿り気を帯びやすいという気候の厳しさ。

そういう往古の村人たちの生きる辛さとキリシタン信仰との関連を思わずにはいられません。

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オオカミさまとキリスト意識

余談ですが、ここから車で15分ほどの山奥に木野山神社があります。

狼様を大神様として祀ってきたお社の主祭神は素盞鳴命(すさのおのみこと)ですが、配神として高寵神(たかおかみ)、闇寵神(くらおかみ)が見えます。

地元の霊能者が通うという噂もあるものの、交通の便の悪い山間部にある小さな神社です。

きっと元々はキリスト意識を秘匿するように丁重に守護してきた神社ではないか、そんな印象を受けます。

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円明寺は松山最後の札所です。

こののち遍路道は高縄半島をぐるりと回って、今治へ入っていきます。

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