地元の温泉ファンの間でもとくに湯質が素晴らしいといわれる東温市の川内にあるさくらの湯。
ぬるっとした肌ざわりが特徴だ。
最近、リニューアルした施設は清潔感にあふれて明るい雰囲気で、のんびりとできる。
さくらの湯の付近をウォーキングがてら散策していて見つけたのが、揚(あがり)神社だ。
市指定天然記念物の巨大なクスノキで知られる神社
田んぼのあぜ道を抜けて鳥居をくぐると、一気に清々しい空気に包まれた。
参道を奥へと進んで石段が見えたと思った途端、遠くからでもわかる楠の巨木がそびえていた。
揚神社のクスノキ
「揚神社のクスノキ(Champhor tree in agarishrine)」は東温市内でも随一の巨木。
市の天然記念物に指定されている。
高さは36mもあり、目通り7m80cmで推定樹齢700年。
幹の途中から夫婦楠になっているのにくわえて、葉をたくさん付けた枝の位置が高く、境内全体を覆ってしまうような迫力だ。
石段の下まで降りて、ようやく木全体を写真に収めることができた。
疫病退散のスサノオノミコトを祭る
36歌仙の額が掲げられている拝殿で参拝。
主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)。
京都の祇園にある八坂神社や出雲大社にある素鵞社で祭られている神様だ。
疫病退散のご利益で知られている。
それにしても、揚(あがり)神社という神社名は珍しい。
残念ながら、創立時期など神社の由緒は未詳らしい。
琉球語である「うちなーぐち」では、『東』のことを「あがり」と呼ぶ。
太陽が上がる方角が由来なのだろう。
そう考えればこの神社名も、パワースポットになっていいほど縁起の良いネーミングだ。
ミニコロシアムのような境内社の石組み
左手奥の境内社が集まる前でも拝礼。
スタジアムのスタンド席のような石組みになっている。
境内の形から考えて、昔から秋祭りや村の行事で使いやすいように工夫されているのではないかと思った。
都会の喧噪を離れてリフレッシュ
揚神社のある東温市の川内は松山のベッドタウンのひとつで、豊かな自然と田畑が広がっている。
気軽にアクセスできるため、これから新鮮な空気を求めて訪れてみたい。