数日前から、体に湿疹ができて赤みと痒みが気になるので、皮膚科に行ってきました。
ここ数年、たまに通っていた皮膚科は半年間臨時休業の後、週に3日ほどしか診察していなくて、次は3日先。
市内の皮膚科はどこも馴染みがなく、以前何カ所か口コミをチェックしていたもののどこも「凄く待たされる」上、評価もハッキリしない………。
そこでもし次に何かの場合は、子どもの頃に通ったことのある隣町の皮膚科にしようかと決めていました。
すっかりオシャレになった建物
病院の名前も場所も同じ。でも、外観も待合室もおしゃれなカフェのようでオシャレな雰囲気。
受付を済ませるとすぐ呼ばれました。
診察はスムーズ。ひとつずつ丁寧に説明してくれる先生で、看護師さんもテキパキと小気味よい印象。当たりだなと嬉しくなりながらの10分くらいの診察でした。
最近、こんなに丁寧に診察を受けた経験がないので、患者としては満足でした。
先生がカルテで私の住所を見て、
「松山のど真ん中に家があるんなら、皮膚科なんて近所に選ぶほどたくさんあるでしょ?なんでわざわざ遠くのうちに来たの?」
と笑いながら聞いてくるので、
「小学2年の頃、何度か通ってたことがあって覚えてたんです。冬の大雪の日に、半袖半ズボンで登校したら全身にじんましんができて……。週に1度くらい、ここまで一人で電車で注射をしてもらいに通ってました。先生のお父さんですよね?」
「そうそう、親父やな。」
「うちは親戚や両親の実家がこっちのほうなので『皮膚科やったらここが有名』って祖父母も親も話してました」
「あはは。当時は皮膚科がそれだけ少なかったんよ。それに、あの頃は、注射するくらいの方法しかできんかったんやろうなあ。今なら色々と治療法もあるけどね。まあ、小学生に松山からこんな遠いところまで電車でひとりで通わさせるいうのも、時代やなぁ。」
池が好きだった子ども時代
先生は診察室の窓の先を見ながら、
「うちは建物自体は50年以上前のその頃と同じ。外壁と内装をリニューアルしただけなんよ。
中庭に池があったやろ?その窓の下に見えるんがそうよ。今は水は抜いてるけどなあ」
そう言われて、子どもの頃通っていた頃、中庭に蓮の葉が浮かんだ正方形の池があったことを思い出しました。
当時、庭にある池を見るのが好きで、自宅の中庭にも家族に頼んで小さな池と小便小僧を作ってもらったほど。
満足度いっぱいの帰り道
昭和の病院はどこもコンクリートで冷たく薄暗い印象で、ここもそうでしたが、中庭の池を見るのが楽しみで通っていた記憶があります。
薬は院内処方で、すぐ会計が終わりました。
帰り道、車で駅の近くを通りながら、このあたりにお菓子やさんと文具屋さんがあって、通院の帰りによく立ち寄ってことを思い出したり、ひさしぶりに子どもの頃のことを思い出してほんわかした病院通いとなりました。