プログラミング学習で見えた英会話の「本質」──壁を乗り越える共通のモチベーション

Blog

オンライン秘書としてシステム開発会社の社長秘書を務め、この春で1年半になります。特に最初の1年間は、プロジェクトマネジメントやAI開発といった専門的なテーマが多く、プログラミング言語の種類やプロジェクトマネジメントの全体像など、必死で知識を吸収する日々でした。

オンライン秘書、プログラミング学習への挑戦

そんな中、インターン生の採用管理に携わるようになり、ビデオ面談で学生たちと交わされるAIや開発言語の専門的な会話を聞くたびに、「これはプログラミングの基礎だけでも知っておかなければ」と痛感しました。現在は、IT系の動画教材が集まるUdemyで、気になる講座をチェックしているところです。

先日、元プログラミング専門学校の先生だった知人にこの話をすると、「わからないことがあったらいつでもタダで教えてあげるよ」と声をかけてもらい、一気にやる気が湧いてきました。共通の友人によると、その元先生は、プログラミングやロボット開発の大会で学生を全国レベルに導くほどの腕前だそうです。

そんな方に「ビジネスでアピールするには、やはりITパスポートや情報基本技術者のような資格を目指したほうがいいのでしょうか?」と尋ねてみました。すると、元先生はこう答えました。

「英語を勉強する場合、学校の科目としての『英語』ができることと、『英会話』ができることは違いますよね?プログラミングの資格とスキルもそれと同じです。AI開発ではPythonが人気ですが、『どの言語を選ぶか』よりも『どれか一つをしっかり学ぶこと』が大切です。ひとつを極めれば、あとは応用でどんな言語でもカバーできるようになりますよ」

英会話学習から見つけた学びの本質

この言葉は、かつて私が経験した英会話学習の挫折と通じるものがありました。

中高と英語が好きで、憧れの作家・夏目漱石が英文学に傾倒していたこと、教え方が上手い先生と出会ったこと、「赤毛のアン」が好きでカナダ文学に興味を持ったことなど、さまざまな理由から大学の英文学科に進学しました。志望校のパンフレットにたまたまカナダ人ネイティブの教授がいるのを見つけ、それが受験勉強の大きなモチベーションになりました。

しかし、英語の筆記は得意でも、英会話はまるで初心者。大学入学後、憧れの教授の研究室を訪ねた日のことは今でも鮮明に覚えています。「『赤毛のアン』が好きで、先生がカナダ人なのでこの大学を選びました。カナダ文学を学びたいです」と、緊張でしどろもどろになりながら身振り手振りで伝えました。

教授は日本に20年以上住んでいましたが、日本語は挨拶程度。私も英会話が未熟で、思うようにコミュニケーションが取れず、その悔しさが卒業後も英会話学習のモチベーションになっています。

教授は退官され、現在はカナダでご家族と静かに暮らしています。年に一度のクリスマスレターで近況を知るだけですが、いつかカナダを訪れ、文学や禅について、流暢な英語で話せる日を夢見ています。

その夢を叶えるため、今でもNHKラジオの「ラジオビジネス英会話」や「ニュースで学ぶ現代英語」を聞いています。忙しくても続けられるように、現在は車での移動中、最初の30分だけカーオーディオで流すように工夫しています。ドライブしながらリスニングやスピーキングの練習を続けることが、私の学習習慣になっています。

まとめ

専門的な分野に飛び込み、未知の知識を学ぶことは、一見するとハードルが高いものに感じられます。しかし、信頼できる人との出会いや、過去の経験から得た教訓が、学習の原動力になることがあります。記事の筆者は、オンライン秘書としてプログラミングの知識を必要とし、元先生の助言から「一つを深く学ぶこと」の重要性を学びました。これは、過去に英会話で挫折した経験と重なり、「夢」という明確な目標に変わりました。この経験は、新しいスキルを身につける上で、単に知識を増やすだけでなく、学習の目的やモチベーションを再確認することの大切さを教えてくれます。

タイトルとURLをコピーしました