ガラス越しに見ている窓の積乱雲の

poem

おとなにはなれずこどもじみたまま

こどものままかと思いきや若いと言われることもあるなど

どこか全人口が集まるところの中心で

誰にも見えないわたしになって踊りながら

透明な空気を歪めて不透明なじとじとの空気に変えたい

都会で紛れる生活と

田舎で目立つ生き方と

どちらがいいか

生きることと生き方と人生が結びついていない

場所と魂と意識がちぐはぐで

日々平坦な時間のぬかるみに足元がめりこんでいく

ガラスの窓越しに世界を見ている

高級な、動物たちの世界を見ているわたしはガラス窓のこちら側で飼われている

見えるということ

感じるということ

けれど

触れられないということ

抱きしめられないということ

もう。背中にしがみついた死に神という名の積乱雲を振り捨ててもよいのだと

 

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