2013年9月17日、日帰りで出雲に行ってきました。
今年の5月10日におこなわれた出雲大社のご遷宮以来なので4ヶ月ぶりです。
出雲の底力が炸裂する聖地
ここ数回、出雲に行くと必ず訪れているのが斐川町にある荒神谷遺跡です。
ここは、それまで銅剣出土数が全国で300本程度だったのが、この一箇所だけで350本以上発見されたという出雲の底力を感じさせる場所です。
豪族のお墓というよりは重要な祭祀場だったような印象です。
とくにこのあたりは松江の熊野地域と出雲地域のちょうど中間ぐらいに当たります。
そのため、熊野大社パワーと出雲大社パワーを結びつけるようなお祭りが行われていたのではないか、などとあれこれ考えています。
早朝に流れるゆったりした出雲じかん
朝8時に到着。
荒神谷博物館が開館する9時まで遺跡公園を散策です。
ここはすでに5、6回ぐらいは訪問していると思いますが、何度来ても時間の流れ方が古代の出雲を彷彿とさせるゆったりさで時の過ぎるのを忘れてしまいます。
古代ハスが植わっている水田を通り過ぎると遺跡の入り口に。
階段を登っていくと、銅剣や銅鐸の出土した場所が見えてきます。
ここだけいつも奥の谷から吹き降りてくる湿り気の帯びた谷風が印象的です。
もちろん、出土場所からも強烈な頭に響くエネルギーが放出されているのですが、むしろ谷風の癒やしパワーで旅の疲れも和らぎ、包容力あふれる狭き土地です。
遺跡名の由来になった荒神さんへ
そこから荒神谷遺跡の名前の由来となった荒神さんまで上がっていきました。
遊歩道が整備されているものの、1メートルぐらいの夏草が繁っています。
たまたまかも知れませんが、毎度荒神さんに行く道は草刈りがされていないタイミングに当たります。
そもそも荒神谷遺跡に来る人のほとんどは訪れないのだと思います。
車のスピードの早い道路を横切って、荒神さんの境内に入ります。
鳥居のたもとにメロンが2個お供えしていました。
いままでいろいろな神社をお参りしましたが、こんな光景は初めてみました。
面白い方がいらっしゃいますね。
いつも木立の陰に覆われた荒神さんはちょっと怖い感じの雰囲気。
ですが、参拝するとガラリとその空気に慣れて印象の変わる、不思議な神社です。
Tシャツアートにも出雲神話が息づくまち
引き返して、黒米の田んぼを横切ってTシャツアート展のしている池の畔にまでやってきました。
Tシャツにそれぞれの人が描いた絵をプリントしてあるのですが、なかには「だいじゃのたたかい 6さい」などといった子どもたちの絵も多数ありました。
「ヤマタノオロチを退治」「ヤマタノオロチに酒つぼ」といったタイトルの絵をたった6歳児が描いているのを見て、出雲の神話教育パワーのスゴさにビックリしました。
縁結びのお参りの次にぜひ
出雲大社や八重垣神社など縁結びで有名な神社に比べると、出雲観光では少しマイナーなスポットかもしれません。
しかし、のどかな出雲の原型を肌で感じるだけでも、十分に行く価値のある遺跡です。