米神山は、大分県宇佐市安心院町佐田にある標高475mの里山です。
九州地方の山伏のメッカだった英彦山と国東半島の間に位置していて、その中継点となっていた修験道の拠点と考えられます。
山まるごとパワースポット
大分県道658号の京石登山口にある駐車場に車を停めて、いざ出発です。
登山道は京石、熊、徳瀬の3ルート。徳瀬登山道がいちばん登りやすい、といってもかなりな急斜面でした。
謎のストーンサークル
登山口ちかくにある麓の佐田京石です。
ストーンサークルの一種で、祭祀遺跡とも仏教遺跡や鳥居の原型ともいわれています。
天を衝く巨石群
山の中腹に突如現れる月の神谷。
山の斜面に巨石が天に向かって突き出す迫力ある姿です。
このように、山全体に巨石や磐座が点在しています。
標高475mの低山ながら、急斜面の岩場をロープを使いながらよじ登る箇所が続きます。
とくに山頂に近づくほど、危険箇所も多いため、気軽な気持ちの登山は控えるべきでしょう。
山頂にもストーンサークルが
1時間ほどの登山の果てに、ようやく山頂にたどり着きました。
山頂部にも巨石が点在していて、ストーンサークルを構成しています。
この日は快晴で、南西の方向に由布岳をはじめ美しい山容が見えます。
これから少しずつ輝いていくだろう聖地といった様子を感じました。
徳瀬ルートにある南東麓の大年社は神仏習合の名残が濃厚に残っている古社で、境内に梵字の石碑が残っています。
南西麓にある県道沿いの佐田温泉の湯質はとろりとしていて素晴らしいです。