高山寺 石水院|京都市右京区

千葉のアニメマニアの友人から「京都に行きたいお寺がある」とメールが届きました。

最近、『京騒戯画』という作品を観ていて、その聖地だそうです。

ちょうど京都に行きたいなと思っていたところだったので、友人の情報に触発されて京都郊外の山里へ向かいました。

この記事の情報は2013年11月現在です

初めて訪れる紅葉のメッカ

朝8時半に京都市北部、高雄の里に到着。

紅葉で非常に有名な場所ですが、京都に住んでいたときも訪れたことがありませんでした。

紅葉の出迎え、周山街道

周山街道

通ってきた周山街道もこの通り。

ドライブだけでも十分に楽しめます。

アニメの聖地は高山寺のなかに

高山寺

『京騒戯画』の聖地とは石水院とのこと。

高山寺の境内にあります。

東映アニメーションとバンプレストの共同オリジナルアニメプロジェクト「京騒戯画」公式サイトです。

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高山寺

門の佇まいからして心にしみてきました。

高山寺

玄関までの庭も絵になります。

高山寺

玄関を入り池を渡ると正面に童子像が出迎えてくれました。

光の加減が絶妙。

畳間からの紅葉の絶景

高山寺

これが有名な畳間から見る景色ですね。

まだ朝早いので日が出ていないようです。

太陽光をつかまえたいので、先に室内を見学することに。

明恵上人に鳥獣戯画に……

高山寺

あの明恵上人ゆかりの寺でした。

すっかり忘れていました。

高山寺

扁額の筆跡は後醍醐天皇によるもの。

後鳥羽帝の「鳥獣戯画」も高山寺でした。

学生時代、河合隼雄さんの「明恵 夢に生きる」や白洲正子さんの本に出てきて一度訪れてみたかったのを、思い出しました。

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朝日に燃える紅葉たち

高山寺

お日さまが出てきました。

紅葉が一層輝きます。

高山寺

座敷間で、一時間近くゆったり秋の景色を愛でました。

裏庭を散策

高山寺

石水院の裏手を歩いて行って、紅葉の撮影ポイントを探しました。

高山寺

紅葉シーズンのなかでも、ちょうどよいタイミングだったようです。

高山寺

寺の屋根と紅葉のコントラストが素敵。

高山寺

明恵上人御廟へ

高山寺

高山寺の奥に明恵上人の御廟がありました。

高山寺

観光客もここまでは訪れないようで、ひっそりしています。

しばらく明恵上人のお姿を想像しながら、手を合わせました。

静寂なる空間

高山寺

紅葉目当ての観光客は石水院で引き返していきます。

金堂道は急な石段です。

降り切ると山門跡まで戻ります。

高山寺の境内をひと通り回ってみたくて、金堂や仏足石などをお参りすることに。

金堂

高山寺

金堂です。

石水院は多くの観光客なのに対して、こちらは時間が止まっているかのよう。

なんとなく伊勢内宮の荒祭宮に雰囲気が似ています。

奥には春日明神が見えています。南都(奈良)とのつながりが強いお寺であるとわかります。

宝塔

金堂左奥には宝塔。

踏み石の曲がり具合が素朴で心に響きます。

仏足石

『日本石仏図典』には、「仏足石は釈迦の足の裏の形を刻みつけた石である。」とあり、仏足石の由来などについては、「仏足石の起源は、中国僧玄奘三蔵の『大唐西域記』にあって、釈迦の入寂を知った阿難尊者の悲しむのを見て、そこにあった石に足形を残されたのが起源とされている。釈迦入滅後、二、三世紀の間は仏像が作られず、仏塔・菩提樹・法輪・法座などを、仏がそこにいることを示すしるしとして、礼拝の対象としていたが、後に仏の足跡を刻んでこれを礼拝するようになった。」と説明されています。

仏足石(ぶっそくせき)とは何ですか?その由来などがわかる資料を紹介してください。 | レファレンス協同データベース

世界遺産 栂尾山 高山寺は、京都市右京区の栂尾(とがのお)にある古刹である。建永元年(1206)明恵上人が後鳥羽上皇よりその寺域を賜り、名を高山寺として再興し、鳥獣人物戯画、日本最古の茶園として知られる。
2013/11 訪問