千葉のアニメマニアの友人から「京都に行きたいお寺がある」とメールが届きました。
最近、『京騒戯画』という作品を観ていて、その聖地だそうです。
ちょうど京都に行きたいなと思っていたところだったので、友人の情報に触発されて京都郊外の山里へ向かいました。
初めて訪れる紅葉のメッカ
朝8時半に京都市北部、高雄の里に到着。
紅葉で非常に有名な場所ですが、京都に住んでいたときも訪れたことがありませんでした。
紅葉の出迎え、周山街道
通ってきた周山街道もこの通り。
ドライブだけでも十分に楽しめます。
アニメの聖地は高山寺のなかに
『京騒戯画』の聖地とは石水院とのこと。
高山寺の境内にあります。
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門の佇まいからして心にしみてきました。
玄関までの庭も絵になります。
玄関を入り池を渡ると正面に童子像が出迎えてくれました。
光の加減が絶妙。
畳間からの紅葉の絶景
これが有名な畳間から見る景色ですね。
まだ朝早いので日が出ていないようです。
太陽光をつかまえたいので、先に室内を見学することに。
明恵上人に鳥獣戯画に……
あの明恵上人ゆかりの寺でした。
すっかり忘れていました。
扁額の筆跡は後醍醐天皇によるもの。
後鳥羽帝の「鳥獣戯画」も高山寺でした。
学生時代、河合隼雄さんの「明恵 夢に生きる」や白洲正子さんの本に出てきて一度訪れてみたかったのを、思い出しました。
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朝日に燃える紅葉たち
お日さまが出てきました。
紅葉が一層輝きます。
座敷間で、一時間近くゆったり秋の景色を愛でました。
裏庭を散策
石水院の裏手を歩いて行って、紅葉の撮影ポイントを探しました。
紅葉シーズンのなかでも、ちょうどよいタイミングだったようです。
寺の屋根と紅葉のコントラストが素敵。
明恵上人御廟へ
高山寺の奥に明恵上人の御廟がありました。
観光客もここまでは訪れないようで、ひっそりしています。
しばらく明恵上人のお姿を想像しながら、手を合わせました。
静寂なる空間
紅葉目当ての観光客は石水院で引き返していきます。
金堂道は急な石段です。
降り切ると山門跡まで戻ります。
高山寺の境内をひと通り回ってみたくて、金堂や仏足石などをお参りすることに。
金堂
金堂です。
石水院は多くの観光客なのに対して、こちらは時間が止まっているかのよう。
なんとなく伊勢内宮の荒祭宮に雰囲気が似ています。
奥には春日明神が見えています。南都(奈良)とのつながりが強いお寺であるとわかります。
宝塔
金堂左奥には宝塔。
踏み石の曲がり具合が素朴で心に響きます。
仏足石
『日本石仏図典』には、「仏足石は釈迦の足の裏の形を刻みつけた石である。」とあり、仏足石の由来などについては、「仏足石の起源は、中国僧玄奘三蔵の『大唐西域記』にあって、釈迦の入寂を知った阿難尊者の悲しむのを見て、そこにあった石に足形を残されたのが起源とされている。釈迦入滅後、二、三世紀の間は仏像が作られず、仏塔・菩提樹・法輪・法座などを、仏がそこにいることを示すしるしとして、礼拝の対象としていたが、後に仏の足跡を刻んでこれを礼拝するようになった。」と説明されています。