暗くて車も少ない津市内の郊外にある温泉まで行き、翌3時まで過ごし、はてどうしたものかと。
よしこのまま時間つぶしも兼ねて松阪市を通り抜け伊勢に入り二見浦で日の出を見ようと思いたちました。
深夜の伊勢ドライブ
奈良県の山奥にある笠山荒神さんを出たのが夜8時前で、すっかりあたりはとっぷりくれた山里の宵の口。
名阪国道に出るまでは街灯もあまりなく心細さのなか運転をし、ようやく「日本一スピードの早い国道」までたどり着きました。
亀山ジャンクションを伊勢方面へ南下すると一気に走る車もまばらです。四国の高速道路を走るように明かりも少ない。毎回、採算が合うのかなど考えながら進んでいくと伊勢道で最大のサービスエリアである安濃SAに到着しました。
夜10時、遅い夕飯を済ませ、そこで仮眠をとる予定がどうも手持ち無沙汰でいけません。明日朝までやり過ごす自信もなく、三重県内で深夜営業しているスーパー銭湯で時間を過ごしてから、深夜の三重県内を下道ドライブ。
伊勢の夫婦岩へと向かいます。
当たり前ですが日常生活ならまずこんな県外でこんな土地を走るってあり得ないので不思議なここちです。闇が白色に気づかぬように変わって行きながら、見知らぬ土地のコンビニで弁当を食べたり(なぜか旅行中はヘンにお腹が空きます。あとで後悔するのに夜中ガッツリ食べてしまっ たり)、自分の車だけの交差点を信号赤で止まったり。
この独特のねじれのような感覚、慣れないものの嫌でもありません。
夫婦岩のご来光
昼間から夜のタイムトンネルを通り抜けて、朝の出口へ。
二見ヶ浦に近づく頃には伊勢市内も東の方角、海の方からしだいに赤らんできて、今日はきれいな日の出が見えるのではと期待が高まります。
夫婦岩の前まで行くと、すでに20人ぐらいの人が集まっていました。
浴衣姿の人からシャッターチャンスを狙って本格的な一眼レフを構えているカメラマンまで多数。
いや、思ったよりみなさん、お早いですね。
それにてもヤブ蚊が多くって、ふくらはぎやら腕やらいっぱい咬まれて大変でした……。
日の出の瞬間から視野が全体明るくなるまでは30分以上掛かりました。
そういえば、ここ3年ほど、誕生日前後はここ夫婦岩で日の出を見ている気がします。
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