【詩】骨格

骨格のような人生
のような骨格が。
無数に方々へと散らばって

私は私の骨を拾う

ぬるりとした人生

気づけば自ら首を絞めていたし
私の影が足首をつかんで引っ張り下ろそうとしていたり

信じる には 疑いすぎてしまい
疑う には 感じすぎてしまった

生まれたときは捉えどころがなく
大きくなるにつれてヒトのカタチをした何ものかになる
という発達していくようなイメージ
そんなものは信じられない

人は 5歳で成熟をし
10歳で下り坂となる、
15歳で身も心も頭も破綻しはじめて
20歳でつかみどころのないヒトへと化成する

破綻した私の骨格を
未来が用意した私の骨壺に
私が私の一つひとつ
の骨を拾い上げて
面白いように 骨壺の底から
埋め尽くされていくということ

成長という名の下に 私たちは剪定を繰り返されて
結局破綻していく記憶だけの存在になって。

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