岡山で”新たに”再発見されたパワースポット「サムハラ神社(奥の院)」。
大阪にあるサムハラ神社の奥の院のことである。
所在地は、神社創始者とゆかりの深い岡山県の山間部、津山市加茂町にあった。
「弾よけ」のご利益から
戦前、弾よけのご利益があると言われ人気を博したサムハラ神社。
最近では、大阪のサムハラ神社で授与される指輪のお守りがパワースポット人気と重なってブームになっているそうだ。
サムハラとは神代文字と呼ばれる、パソコンで変換不可能な文字である。
大阪のサムハラ神社よりも奥の院のほうに興味を惹かれ、この静かなパワースポットを訪ねてみた。
津山市の山間部にひっそり立っていた
サムハラ神社へは中国道の津山インターから北東に進み、岡山県津山市加茂町までやって来る。
山に囲まれた狭い谷に広がる町の外れ、小高い丘に金刀比羅神社があって、その境内に小さな祠、岡山奥の院「サムハラ神社」が建てられていた。
サムハラ神社へは金刀比羅神社へと続く石段を登っていく。
サムハラ神社は、鎮守の神社とはひと味違う、清冽な空気感が不思議だった。
奥の院らしい小さな神社でありながら凜とした主張をこちらにしてくる。
しかし、このサムハラの社のやわらかい雰囲気は親しみやすいお寺の境内でコーティングされたよう。
鋭さ、というよりは凜として可憐な神社、それがサムハラの祠の特徴だと感じた。
龍神の関連とは思うが、女神の要素も強く、おばあちゃんちに泊まりに行ったような感覚だった。
サムハラ神社の三つの祭神
サムハラ神社の由緒をたどると、天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神という三神のことをサムハラと呼ぶらしい。
しかし、そうした高名な神の名ですら抑え切れないようなもの凄いパワーを、このサムハラ神社に感じた。
前日から雨で、岡山の空にもずっと鉛色の雲が張っていた。
ときおり小雨が降ったり止んだり。
サムハラ神社奥の院に参拝して次第に一帯が明るくなった。
日詰山展望台からの美景
丘の中腹にあるサムハラ神社の奥の宮から山頂に上がると、日詰山展望台があった。
そこから加茂の町の全景が望めた。
岡山・津山ならではのなだらかな峰々に田園が広がっている。
黄金色に輝く稲が美しい。
この山頂部分は中世の山城跡だそうである。
サムハラ神社とはどのような関係があるのだろうか。
祠も遺されていたり、地蔵もあったりと、物言わぬ威厳があった。
神宮寺の跡か?
今回、サムハラ神社奥の院と合わせてとても印象に残ったのが、金刀比羅神社の石段の途中、右手にあった広場である。
引き寄せられるように空間がぽっかり向こうの世界へと続いている。
神宮寺があった跡なのだろうか。
お寺とも教会ともいえない、不思議な空気が濃密に残されていた。
光を浴びながら
立ち去りがたく、しばらくその場の空気を味わっていると、日が差してきた。
天の印に恩恵を感じて嬉しかった。
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