スピリチュアル

【詩】ニライカナイからの水音

観光地の新原(みぃーばる)ビーチから東御周り(あがりうまーい)の聖地の一つ沖縄で初めて稲作が始まったという泉が湧くさとうきび畑のなかに間借りしたような小さな田圃が見える清水が小川を作り出す田を潤して海風が青き稲を撫ぜるしゃがんで片手で清水を...
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【詩】峠を越えて海に出る

家の清らかな記憶と汚れた血肉が森の湖水に沈んでいく峠を越えて海に出る黒い土地が見えない潮でコーティングされてただの砂になる峠を越えて海に出る雨が森を流れて立木が枯れ魚が干上がってもお菓子の家が輝いている峠を越えて海に出る泥水の偏った心が何度...
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【詩】透明なタイミング

「ボクじゃなくてもよかった」とあくまで、前向きにそう宣言するときすべての時間が巻き戻されて止まっていたタイミングが動き出す『だれでもよかったのに、ただたまたまそこにいただけということ』そうピストルを持たないガンマン同士が背中合わせで時を数え...
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【詩】あさひを溶く魔法

きづかなくていいんだよということにきづいてしまうとこのせかいのめっきがまたひとつはがれて宇宙を舞う石の上にたった一人で立って地球を覗くとみどりの樹液が地軸をつたって落ちた金星にぼくの真実を置いてきたすうっと魔法がとけて眉間のしわを古代の文字...
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【詩】押戸石(おしとのいし)

阿蘇を旅したとき360度なにもない草原の真ん中に立った押戸石という巨岩だった』北斗七星を、北斗七星が裏打ちされた、地上に置き石として。王国の宮殿の礎石中心はここだと磐の精が云う一時が一昼夜に伸び縮みをして一瞬で。草原にホログラムの360点へ...