【詩】あさひを溶く魔法

きづかなくていいんだよ
ということにきづいてしまうと
このせかいのめっきがまたひとつはがれて

宇宙を舞う石の上にたった一人で立って

地球を覗くとみどりの樹液が地軸をつたって落ちた

金星にぼくの真実を置いてきた

すうっと魔法がとけて
眉間のしわを古代の文字とする

ひこうきが滑走路をななめに走ってきえていく

やまからみおろすわたし
うみにしずむわたし

海底に夕刻
わすれかけたあさひが差し込む

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