【詩】透明なタイミング

poem

「ボクじゃなくてもよかった」と
あくまで、前向きにそう宣言するとき
すべての時間が巻き戻されて
止まっていたタイミングが動き出す

『だれでもよかったのに、ただたまたまそこにいただけということ』
そう
ピストルを持たないガンマン同士が背中合わせで時を数えるように

〈ここにいること〉

〈ここでいること〉

まったくちがうのだから

するりとボクの両手から
空気のような
霧のような
水色の魂が流れてゆく
つかもうとすると逃げそうになって
あきらめようとするとそこにとどまろうとする

あした
春の仮面をかぶったはかなき夢に
出会えるのだろうか

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