コロナ疲れでストレスが気になるなか、トマス・ア・ケンピスという中世の修道士が書いたという本を買ってみました。
聖書の次に読まれてきたといわれているそうです。
聖書に次いで読み継がれてきた書
講談社学術文庫の2019年12月の新刊「イミタチオ・クリスティ キリストにならいて」。
メインの翻訳家はホメロスの翻訳で有名な呉茂一先生。
岩波文庫のラインナップに入っているのは知っていたけれど、あらためて手に取ってみて、今にピッタリ。
仕事の休憩がてらちょっとずつ読み進めています。
心に思いわずらう人が、恐怖と希望のあいだをしきりにさまよっていた、
あるとき悲しみにうちひしがれ、聖堂中のとある祭壇の前にふして祈り、
「ああ、まだずっと忍耐できようとわかっていれば、いいのだが」
と、心中に思いめぐらしながらいった。
すると、彼はすぐ胸中で神の答えを聞いた。
「それがわかっていたら、お前はどうするつもりか。 そのときしたいと思うことを、いまやりなさい。 そうしたら、お前の心配もすっかりなくなろう」。
トマス・ア・ケンピス「イミタチオ・クリスティ キリストにならいて」
1ヶ月以上つづく緊急事態宣言の自粛要請とかぶるところがあって、ハッとするような、ホッとするような。
アフターコロナはさらにこころに焦点を
「今に生きる」
「いますべきことをやる」
スピリチュアルの世界でもおなじみのフレーズですが、シンプルな言葉の大切さをしみじみ感じます。
ちょっとずつ自粛が緩和されつつある日本。
次のステージにむかって、さらにこころを大切にしていく生活ができればとあらためて感じました。
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