九想の滝|兵庫県西宮市(関西旅行(7))

甲山神呪寺から山道を少し降りて行くと、お寺を開いた真名井御前と空海が修行したという滝があります。

神戸の友達がよく目神山にお参りに行くと聞いていて、てっきりこの滝のことだと勘違いしたのが幸いし、訪れる運びとなりました。

アクセス情報が乏しく甲山森林公園の管理事務所で尋ねると、丁寧に調べて教えてくれました。

西宮地域のシンボルとして親しまれている甲山。 甲山森林公園は、甲山登山の起点となるほかに、日々の散歩、ハイキング、ウォーキング、ジョギング、自然観察、バードウォッチングなど、甲山に見守られながら自然の中で過ごせます。小さな子どもたちから高齢の方まで、多世代に渡って利用されています。

甲山森林公園を巡る道路沿いを山へ入って

甲山森林公園沿いの道路脇に案内板がつましやかに立っています。

道を間違えて出会ったもの

途中、道を間違えたおかげで、こんな磐座に出会いました。

しめ縄とかはなくお祀りされた様子はありませんが、かなり大きなものです。

甲山八十八ヶ所巡り

道の途中にはこんな可愛らしい石像もあります。

甲山神呪寺のつながりで甲山を八十八ヶ所に見立ててお祀りしているようです。

やっとのことで到着

不意に現れた四つ辻をそのまま直進すると、鳥居が見えてきました。

ここまで、かなりわかりづらいです。

陰の極めて強い母性的な雰囲気

鳥居を潜ると、伏見稲荷大社のお山めぐりで出会うような重たい佇まい。

ここ、その筋の専門家の人くらいしか来なさそうな場所です。

率直に言って、安易に訪れたり、まかり間違って夜中に訪問したりなどは、おすすめできません。

九想の滝と対面

真名井御前と空海が滝行をしたというのが、この滝だそうです。

想像より小さく狭い滝でしたが、巨石の存在感がいまにも物言いたげな様子。

このさみしい空気を持つ滝こそが、六甲山がこれまでひっそりと秘匿してきたものを象徴していそうです。

  ちちははも遊びし滝やみつの糸

たいろう