今治市別名にある『玉澄さんの大楠』を訪れました。
近くに住む知人から、別宮大山祇神社にある大楠と並んで、今治市内のなかでも立派なクスノキだと聞きました。
天を覆い尽くす見事な枝振り
密集した住宅地で小さな工場なども多いところにあるため、駐車場などはありません。
地元では「玉澄さんの楠」のほか「玉澄陵」とも呼ばれているようです。
四国八十八ヶ所第55番札所・南光坊ともゆかりのある越智(河野)玉澄公の墓石の上に大きくなったといわれています。
今なお、根元にはひっそりとお眠りになっているのかもしれません。
愛媛県の天然記念物に指定されています。
ただ、愛媛県教育委員会のホームページによると、指定名称は「大クスノキ」となっていました。
根回り13.6m、大幹目通り7.5m、地上約3mのところで6本の大
枝に分かれ、樹高約22mにも達している。枝張りは直径約30mに
及び、根元は玉澄公の墓石を巻き込んでいるという。越智玉澄は玉興〔たまおき〕の子で、越智郡の大領〔だいりょう〕
(郡司の長)となり、政治や文化の面で大きな功績を残したという。
別名で亡くなるとこの場所に葬られ、その墓標としてこのク
スノキが植えられたといわれている。地元では「玉澄さんのクス」と呼び大切に保護しており、樹勢は盛んである。
うごめくように太い幹が天に向かって立ち上っています。
根っこがぶしぶししていて面白いですね。ぞうさんの顔とお鼻と名付けたくなります。
見上げると一瞬、遠い原生林に迷い込んだような錯覚を感じさせます。
しばし見とれてしまいました。
大山祇神社のご神木の楠はもうお疲れのご様子。そっとしてあげたくなります。
一方、こちらの玉澄さんの楠はまだこれからといった枝振り。
しまなみ街道・大三島とのつながり
大三島のエネルギーがここから吸い上がってきているような感じで、薄暗さの中にもひたむきで確かな光の輝きが感じられました。
今後、今治一帯にあって大切な聖地のひとつとしてここにあることの意味が強まっていくのだろうと思います。
寝転んで 楠の根元
光のシーツ
たいろう
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