最近、中村天風がブームだという。
何度もブームを繰り返してきたのだろうが、新型コロナウイルスの感染拡大によって社会の根底があぶり出されてきて、生きることへの軸がブレやすい今だからこそ、改めて中村天風が見直されているのかもしれない。
中村天風との出会い 〜10代から大学生〜
自己啓発本を読み漁った中学生の頃に
中村天風を知ったのは、中学生の頃だった。当時、よく自己啓発本を読んでいて、三笠書房を愛読していた。書店の三笠文庫コーナーで背表紙を眺めていて、中村天風の関連本も手に取っていた。
中学生当時は、自己啓発本のひとつとしてざっと読んでいただけで、自己暗示法やクンバハカ呼吸法のまねごとをしていたに過ぎない。
大学で出会った『人生の師』から聞く天風哲学
ずいぶん経って、大学2回生のとき、特殊講義の担当だった定年間近の教授から講義のなかで中村天風の話を何度か聞いた。若い時分、晩年の中村天風の弟子だったその先生は、実体験をもとに自己暗示法やクンバハカの解説をわかりやすくしてくれた。
それがきっかけとなって、改めて中村天風の関連本を何冊か購入したり、数年ほど毎年の手帳を中村天風財団が発行している「成功手帳」にしていたりした。
「成功手帳」とは、中村天風の警句が全ページに散りばめられていて、毎日の生活に取り入れるポイントがまとまっていたり、自己暗示法で使う鏡が付録になっている、天風哲学を日々実践するのに役立つツールのひとつである。
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Audibleで再び中村天風と出会う
それから十数年が経ってAudibleのサブスクを始めた。今年に入って勝間和代さんのYouTube動画でAudibleを紹介していたのがきっかけだ。小説はいまいち頭に残らなくて合わなかったが、ビジネス関係の書籍の朗読は移動中にとてもマッチしている。
Audibleのアプリで何か面白いタイトルがないか検索していると、以前紙の書籍で買っていたPHP研究所「中村天風 一日一話」のAudible版もあった。早速聞いてみると、本を読むよりも心に浸透しやすい感じでとても心地が良い。それから毎朝車の移動中は必ずメンタルを落ち着けるため聞くようになった。暖機運転中にカーステレオから流れてくる「力の誦句」を音声と一緒に唱えるのが日課となっている。
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中村天風といった人生訓や生き方にまつわるような内容は、できるだけ毎日少しずつでもいいから、繰り返し心に染みこませていくことが大切だ。一度読んだり聞いたりしたからそれで理解できるものでも、日常生活で実践できるものでもない。
中村天風のAudibleが日々の日課に
無料お試しで使い始めたAudibleのおかげで、中村天風の哲学を身近で触れることができる毎日がやって来た。
これから荒波が予想される2023年以降に良い準備ができたのではないかと思っている。
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