有給休暇消化率を高めるために結婚式開催条例案を考えてみた

有給休暇が取れない職場

Office [abandoned]

先進国中、最低といわれる日本の有給休暇消化率。

20代にいくつかの職を経験したが、あるはずの有給休暇を気持ちよく取れないというもどかしさがついて回った。

大学を卒業する頃から30過ぎまで体調を崩していたため有給休暇は病欠で取ることが多かった。

しかし、一人抜けたところでどうにかなるような職場だったし、それよりも本来何の理由も要らず取得できるはずの有給休暇をなぜ遠慮しながらになるのかという、そもそも論が自分の中にあった。

1時間や半日単位で有給を取れる職場もあったので体調不良をすべて風邪を引いたことにしていたが、裏では、いや表でもたまに「よく風邪を引く人」とちくちく言われることもあった。

もともと気にしすぎるタイプの割に、やることは気づかいなく自分を通す方で、有給休暇に当たってはその性格が遺憾なく発揮されたわけである。

結婚式を平日開催に限定する条例案

30.9.11 : portrait/wedding/kids

親戚の法事の連絡が来て、それが月曜の昼だという。

法事なら日曜か土曜に行われるのがほとんどだが、なぜ平日なのかがわからない。 親戚の勤め人も休みを取りづらいだろうしなどと考えていた。

ふと、葬式はコントロールできないことなのでともかくとして、結婚式を平日のみにしか開けない条例を作れば、みんなが大手を振って有給休暇を取得できるのではないかと思いついた。

慶弔休暇を設定している企業も多いものの、結婚式に合わせて慶事で休暇を取るというのも企業ごとの職場の雰囲気で取りやすい、取りづらいがあるはずだ。

それなら国がいくら啓発しても有給休暇を消化する割合が上がらないのなら、結婚式だけでも気兼ねなく休める制度を作った方が取りやすい気がする。

バブルの頃は休みの日でも職場に向かってしまう企業戦士や仕事中毒のサラリーマンがいるとシニカルに語られたこともあった。

いまや、休日でも仕事をしないと回らないぐらい人でも足りず、仕事量も膨大になっている職場も多いようだ。

絵に描いた餅は許せない

残業

ある職場で上司が異動になる直前、会議室に呼び出された。

「君で気がかりなことが一つだけある。有給休暇は取ってはいけないとはいえないが、職場全体の兼ね合いもあるから、取り方を考えた方が良い」

上司は心から心配してくれていただろうし、職場のメンバーからそういう目で見られていることも気づいていた。

だが、もともと割り切って仕事していたので、わかりました、気をつけます、とだけ答えておいた。

この世には仕事もろくにできないのに、有給休暇のように正当な制度を使うと悪のように陰口をたたく輩が多すぎる。

お前が仕事しないから、そのしわ寄せで休まないと体調崩してしまうんだよ。

そう言ってやりたいような連中が残念ながら職場には一人はいるものだ。

そもそもの意味がわからない有給休暇の買取りだの、休まないことが素晴らしいという常識だの、まだまだ日本には直すべきところも多い。

どうも昔から絵に描いた餅ということに我慢ならない性格のようだ。

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