独立開業ならラーメン屋で、なんて考えていた幼稚園児の話。

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昔から、「大人になったらなりたいもの」といえば食べ物屋さんやお店屋さんなど、今でも根強い人気がある。

もちろん花屋さん、ケーキ屋さんといったサービス業や飲食店の夢のまま大人になって独立開業を実現する人は少ないかも知れない。

夢はラーメン屋さん

私も、幼稚園の頃のなりたいものといえば、電車の車掌さんのほかにラーメン屋さんがあった。

母が、幼稚園が仲介して定期的に絵本を受け取るというサービスに申し込んでくれていた。

その一冊に、森のクマさんがラーメン屋を開いているという物語があった。

クマが主人

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設定は昭和初期ぐらいだと思う。

村人が夜道に迷って森に入り込んでしまった。

明かりを頼りに一晩の宿をお願いしようと近づくと、ねじりはちまきをしたかわいいクマさんが主人のラーメン屋だった。

お腹も空いていた村人はラーメンを一杯頼む。

おおよその筋はこれぐらいしか覚えていない。

ただ、クマさんが、

「へい、お待ち! 焼豚一枚おまけだよ!」

といいながらラーメンを出す台詞が妙に記憶に残っている。

(幼稚園や小学生低学年によく読んだ本なので、どこまで正しく覚えているかはわからなかった。

ただ、自分の職業観にひどく影響を与えたことは確かである。

今回、ネット検索してみてタイトルは「ふしぎなおきゃく」だったとわかった。

今日は久々に絵本の紹介です。たしか、下の娘?が幼稚園に行ってた頃に入手したこの本、派手さは無いのですが娘のお気に入りの一冊で、読み聞かせサークルの時もとっても人気がありましたストーリーは…ひとりでラーメン屋さんを切り盛りする主人公のけんさん、のラーメンはとっても人気でお客さんは皆、スープも残さずたいらげるほど…そんなお...

主人公は村人でなくて街のラーメン屋『とんちんけん』の主人だったり、クマじゃなくてうさぎだったりと記憶違いはあった。

ただ、おおよそのストーリーは合っているようで安心した。

家のどこかに仕舞い込んでいるとは思うが、取り寄せよう。)

それは、中華そば

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絵本の中のラーメンは中華そばというべき懐かしいものだった。

醤油ベース。

おいしそうなメンマやなるとが描かれている。

屋台を引く

クマさんのラーメン屋は明星のチャルメラの包装デザインのようにリヤカータイプの屋台だった。

チャルメラを買ってきて、家族に手伝ってもらいながら盛りつけ例のようなラーメンを作った。

幼心に「大人になったらこういう木で出来た屋台が欲しい」とラーメンの袋を毎日眺めながらイメージを膨らませていた。

ミニカーの軽トラのラーメン屋も手元でよく遊んだ。

いつかみかん山に

我が家には山間部の離れた場所にみかん山があった。

絵本の中のようなラーメン屋が作りたくて、杉の林にツリーハウスを作って店に出来ないか、あれこれ自由帳にデザインを描いては祖父に相談していたのを覚えている。

当時は『脱サラ』というのが流行っていた。

サラリーマンを辞めて飲食店を始めたり、小さな会社を起業したり、独立開業するのがブームだった。

子供だけの秘密基地

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森の中の隠れ家というのは子供なら誰しも憧れるものだと思う。

子供たちだけの秘密基地とでもいおうか。

そういう秘密を一つずつ欲しがるプロセスが大人になるという流れとつながっていく。

三つ子の魂

神社巡りをしたり、震災があったり、そうした中でいま流行の軽キャンパー(軽自動車のキャンピングカー)が欲しくなったり、もし家を建て替えるなら小さなログハウスミニハウスがいいなと思い描いたり。

三つ子の魂百まで、のように『小さな店や家を作って食べ物屋さん』という夢は一生消えそうにない。

そんなわけで、今でもついこんな独立開業サイトを眺めながら、ラーメン屋になるのを妄想したりするのだ。

独立・開業・起業のサポート情報の検索・資料請求サイト「アントレnet」